天忠組の映像作品が完成
天忠組の映像作品を制作することになったのは今年の2月。正直、「天忠組って何?」そこからのスタートでした。岡本彰夫先生にご指導頂き、私の心に刺さったのが「忠」の一文字です。それを映像作品の切り口として撮影を始めました。伝えたいのは「天誅組」ではなく「天忠組」である。その思いを映像作品に込めました。撮影は桜のほころぶ頃から始まり、風に秋を感じるまで、半年以上に渡りました。それはまさに155年前への旅。志士たちの想いを求めて奥大和を巡ったのです。天忠組の名もなき志士、それを名もなき桜に重ねて撮影を続けました。天忠組に出会う旅、それは、奥大和の原風景、絶景に出会う旅でもありました。今も奥大和で暮らす人々の心の中には天忠組が生き続けています。155年前の記憶は今も生々しく私たちを迎えてくれます。幕末の歴史の中であまり語られる事のない天忠組、そこには現代人が知っておかなければならない名もなき魂の礎があるのです。